/今日はワールドラフターデー\(^o^)/\おはようございます! 日本語版、大変遅くなりました💦毎年ワールドラフターデーを前に、ドクターカタリアからのメッセー…
【平家物語41 第2巻 大納言死去②】〜The Tale of the Heike🥀
難波次郎経遠も、 信俊の志に感じて直ぐに成親の所に案内した。 成親は、丁度今しも、都のことなぞ思い出しつつ、 側の者に、いろいろ想い出話をしていたところだったが、 都から信俊が訪ねて参りました、という知らせに、 「夢であろうか」と疑いながら、 急いで部屋の内へ招じ入れた。 信俊が一歩足を踏み入れると、先ず粗末な部屋の作りが目に入った。 同時に、昔に変る墨染姿の成親を見出した時は、 いつか目の先《さき》がぼうっとかすんで、 成親の姿もはっきり目に映らぬほどであった。 漸く涙をおさめると、 信俊は奥方からの心のこもった言伝てをこまごまと伝え、 ふところから、 命にも換えてと大事に持ってきた手紙を差…
【平家物語40 第2巻 大納言死去①】〜The Tale of the Heike🌊
やがて、 法勝寺執行《しゅぎょう》俊寛、丹波少将成経、平判官康頼の三人は、 清盛の命令で薩摩潟《さつまがた》の鬼界ヶ島《きかいがしま》に 流されることになった。 この鬼界ヶ島とは、都を遠く離れた孤島であり、 便船もろくろく通わないという離れ小島である。 住民は、土着の土民がいることはいるが、体は毛むくじゃらで、 色は真黒く、烏帽子《えぼし》をつけている男もいないし、 女は髪も下げていない。 言葉はてんで通じないという心細さである。 田を耕すすべも知らず、食物は専ら魚鳥を常食としている。 かいこなど飼うことも知らないから、 身にまとっている者はほとんどないという。 まったく原始人そのままの生活が…
【平家物語39 阿古屋の松②〈あこやのまつ〉)〜The Tale of the Heike🌊
福原に着いたのは、六月二十二日である。 一応 備中国《びっちゅうのくに》に流罪と決まり、 瀬尾太郎兼康が警備の任をおびてゆくことになった。 兼康は、とかく、 あとあと宰相から恨まれるのがこわいから、 かゆいところに手の届くような労《いたわ》り方で、 少将の心を何とか慰めようとするのであるが、 少将の方は一日として楽しまぬのである。 彼の心には、 父成親の行方だけが気にかかっていたのである。 その成親は、備前《びぜん》の児島が港に近いという理由で、 備前、備中の境、 有木《ありき》の別所《べっしょ》という山寺に移された。 この有木の別所と、少将のいる備中の瀬尾《せのお》とは、 僅か五十町足らずと…
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