「笑顔応援隊 i 」すーちゃん👼ぶんぶん👱♀️少納言👩は、 寛容で豊かで笑顔溢れる世界にする使命をおびて日夜活動中🌷 少納言👩があれやらこれやら綴るブログでございます💖
【源氏物語596 第18帖 松風20】源氏は袿《うちぎ》を引き掛けたくつろぎ姿で いた。尼君がおられるのに気付き直衣を取り寄せて着替えた。
東の渡殿《わたどの》の下をくぐって来る流れの筋を 仕変えたりする指図《さしず》に、 源氏は袿《うちぎ》を引き掛けたくつろぎ姿でいるのが また尼君にはうれしいのであった。 仏の閼伽《あか》の具などが縁に置かれてあるのを見て、 源氏はその中が尼君の部屋であることに気がついた。 「尼君はこちらにおいでになりますか。 だらしのない姿をしています」 と言って、 源氏は直衣《のうし》を取り寄せて着かえた。 几帳《きちょう》の前にすわって、 「子供がよい子に育ちましたのは、 あなたの祈りを仏様がいれてくだすったせいだろうと ありがたく思います。 俗をお離れになった清い御生活から、 私たちのためにまた世の中へ…
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【源氏物語626 第20帖 朝顔8】朝顔の姫君に袖にされた源氏。「あまりに哀れに自分が見えすぎますから」と深い歎息《たんそく》をしながら源氏は帰った。女房の宣旨は源氏に同情をした。
なべて世の 哀ればかりを 問ふからに 誓ひしことを 神やいさめん と斎院のお歌が伝えられる。 「そんなことをおとがめになるのですか。 その時代の罪は皆 科戸《しなど》の風に追 ってもらったはずです」 源氏の愛嬌《あいきょう》はこぼれるようであった。 「この御禊《みそぎ》を神は (恋せじとみたらし川にせし 御禊《みそぎ》神は受けずもなりにけるかな) お受けになりませんそうですね」 宣旨は軽く戯談《じょうだん》にしては言っているが、 心の中では非常に気の毒だと源氏に同情していた。 羞恥《しゅうち》深い女王は 次第に奥へ身を引いておしまいになって、 もう宣旨にも言葉をお与えにならない。 「あまりに哀…
【源氏物語625 第20帖 朝顔7】「今はもう神に託しておのがれになることもできないはずです。私が不幸な目にあっていた時以来の苦しみの記録の片端でもお聞きください」源氏は朝顔の姫君に会いたいと伝える。
「今になりまして、 お居間の御簾の前などにお席をいただくことかと 私はちょっと戸惑いがされます。 どんなに長い年月にわたって 私は志を申し続けてきたことでしょう。 その労に酬《むく》いられて、 お居間へ伺うくらいのことは 許されていいかと信じてきましたが」 と言って、源氏は不満足な顔をしていた。 「昔というものは皆夢でございまして、 それがさめたのちのはかない世かと、 それもまだよく決めて思われません境地に ただ今はおります私ですから、 あなた様の労などは静かに考えさせていただいたのちに 定《き》めなければと存じます」 女王の言葉の伝えられたのはこれだった。 だからこの世は定めがたい、頼みにし…
【第12帖 須磨 すま】源氏の君 26歳頃‥源氏は都を離れ わずかな側近とともに須磨へ
朧月夜との仲が発覚し、 追いつめられた光源氏は後見する東宮に累が及ばないよう、自ら須磨への退去を決意する。 左大臣家を始めとする親しい人々や藤壺に暇乞いをし、 東宮や女君たちには別れの文を送り、 一人残してゆく紫の上には領地や財産をすべて託した。 須磨へ発つ直前、桐壺帝の御陵に参拝したところ、 生前の父帝の幻がはっきり目の前に現れ、 源氏は悲しみを新たにする。 須磨の侘び住まいで、 源氏は都の人々と便りを交わしたり絵を描いたりしつつ、 淋しい日々を送る。 つれづれの物語に明石の君の噂を聞き、 また都から頭中将がはるばる訪ねてきて、一時の再会を喜び合った。 やがて三月上巳の日、 海辺で祓えを執り…
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